精神科Q&A

【2240】昔の私は統合失調症でしたか?今の私は?


Q: 20代女性です。私は14〜15歳の頃に1年ほど引き籠りをした事があります。その頃は盗聴や盗撮を疑っていて、酷い時には自分の体にカメラが埋め込まれていて、そこから同級生が私を見て笑っていると感じ、カメラを取り除こうとカメラがあると思われる所(目で直接確認し辛い背中や腰にある事が多かった)を必死で叩いていました。その症状はいつの間にか自然に消えていました。また、世の中全ての人が私の事を知っていて、直接言っては来ないものの、内心私を馬鹿にしているのだと思っていました。この症状は今でも少し残っていて、知らない人やすれ違っただけの人には何も感じなくなったけれど、目が合った人や笑っている人や近所に住んでいる人の存在を認めると「私を馬鹿にしている、笑っている」と感じます。盗聴やカメラに関しては思春期にありがちな被害妄想のひとつ、馬鹿にされていると感じる事に関しては自意識過剰で片付けていたのですが、精神科Q&Aをいくつか見てからは統合失調症の初期症状だったのではないかと疑うようになりました。そして現在ですが、1年くらい前からか「皆殺せ」「早く死なないと誰かに殺される」「死ぬ以外に方法はない」「私は死なないといけない」と言う考えが頭の中をぐるぐる駆け巡り、時には大声をあげて怒鳴ったり泣き喚いたりします。抑えようとしても抑えられないのです。しかも喋っているうちに自分が何を言っているのかよくわからなくなってくるんです。これは普通に話している時もそうで、同じ話ばかりを延々と繰り返しているみたいなんです。文章を書いている時も同じで、今も自分が何を書いているのかわからないんです。 他にも色々おかしな所はあるのですが、何を書いているのか頭が混乱して分からなくなってきたのでもう無理です。すみません。過去の私は何かの病気でしたか?そして今の私にもその可能性はありますか?


林: 質問者自身が気づいておられるとおり、これは統合失調症の初期症状の可能性があります。統合失調症の早期発見・早期介入には複雑な問題がありますが (【2007】【2072】などをご参照ください)、この【2240】のケースは偽陽性の可能性はむしろ低いと思います。精神科を受診してください。


(2012.5.5.)


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