精神科Q&A

【2073】10代の頃、自分の考えていることが何故か人に知られてしまうような妄想に苦しんでいました


Q: 私は40代の主婦です。20年以上前から睡眠導入剤などを使用し始めました。きっかけは仕事上のストレスと旅行関係の職業でしたので、時差などの関係上どうしても睡眠をとらなければならない状況があいまって・・・でした。途中妊娠中授乳中は除いて、一年のうち半分は、内科などで処方された、マイスリーやハルシオン、デパス(肩こりがひどいので)を飲み続けてきました。そのうち、物事をすぐ忘れるようになりました。のんで、数時間して尿として排泄されたであろうにもかかわらずボーっとしてさっき聞いたことなども???のことが度々続きます。かと思えば、きちんと覚えているときもあり、まちまちです。 あと、10代のころ受験に失敗し全く予想外の高校に通っていた頃、自分の考えていることが何故か人に知られてしまうような妄想に苦しみました。このHPで、統合失調症の典型的な症状ということを知りました。私の、この妄想は大学に進学したらほとんどなくなりましたが、人間関係において精神的に非常にストレスがかかるときには時々起こりました。今は全くありません。自分自身、境界性人格障害、自己愛人格障害の症状に非常によくあてはまり、若い時は数々のトラブルばかり起こし続け、友人もほとんどなくし現在に至っています。今は夫との様々なトラブルで、夜になるとアルコールを口にせずにはいられない状況です。アルコールに弱いくせに、一口飲んだときの開放感を求めてしまいます。良妻賢母を演じ続けなければいけないという思いと、夫婦関係の絶望的な思いの狭間で日中ただただぼーっと寝続けることも多くなりました。最近はどうしても睡眠導入剤などで失敗することが怖くなり、極力飲まないように努めていますが、その分アルコールに依存していくようで恐ろしくなります。


林: 
自分の考えていることが何故か人に知られてしまうような妄想に苦しみました。

一過性の精神病症状で、ひとつ前の【2072】と同様のケースといえます。

境界性人格障害、自己愛人格障害の症状に非常によくあてはまり、

人格障害は症状があてはまるというだけで診断はできませんが、その傾向はおそらくあると思われることに加え、アルコールの問題もあるようですので、統合失調症の発症の可能性を含め、今後の精神症状に十分な注意が必要といえます。

◇ ◇ ◇

【2000】から【2078】までの回答は一連の流れになっています。【2000】、【2001】、・・・【2078】の順にお読みください。


(2011.6.5.)


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