精神科Q&A

【2022】「神は自分の世界を見るための目としての役割を自分に与えた」と語る友人


Q: 自分は10代学生ですが同年代の友人についての相談です。 友人は僕の事を親友と思ってくれているし明るく社交性のある人物です。 その友人に、とても重要な話がある、冗談の様には取られたくないから真剣に聞いて欲しいという相談を受けました。 彼が言うには、自分には他の誰にもない特別な感性が備わっており(世界に一人だけらしいのですが)世界は自分を中心に回っていると強く感じるらしいのです。 ゲームに例えるならば自分はこの世界における主人公でありプレイヤー(=神)に操られている存在である。神は自分の世界を見るための目としての役割を自分に与えた。だからこのような人とは違う感性で物の見方が出来る。つまり自分は神に選ばれた人間であると言い張るのです。 他の人間は全てプログラム通りに動いているいわばRPGの村人達。なので、この世界を見ている神が、もしゲームの電源を切ったり、バグを起こせば世界が破滅したり他の人間が全員自分に襲いかかって来たりするのではと思っている。 だから自分以外の人間は基本的に家族でさえも信じられないし、自分以外の人間がもはや同じ生物であるかも、わからなくなる程、怖い時があるとも言っていました。  自分が一人の時や鏡を見ている時などはこの意識が一層強くなり、もし自分の身になにかがあれば世界に大きな異変が現れる等という発言もありました。 彼は5歳の頃に突然このような意識が芽生えたそうです。 彼自身、日常生活に大きな支障はでていませんし。この話をしたのも、僕が初めてだそうです。 あまりにも途方もない話に僕はただ理解出来ないと伝えましたが お前でも理解してくれないのか、ならもっと真理に近い人間を見つけることにすると言われました。 上述の通り、彼が冗談で言っているとも思えませんしただ言えることは彼は自分が神に選ばれた人間であることに絶対的な確信を持っています。 これは、なにかの症状なのでしょうか?だとしたら 僕はこの話に対して、どのように対処すれば良いのでしょうか?


林: 神秘的・超自然的な考えです。【2005】宇宙の真理に気づいたもご参照ください。統合失調症のごく初期または前駆症状でしょう。

彼は5歳の頃に突然このような意識が芽生えたそうです。

とのことですが、これは、実は本当に5歳の時からそのように確信していたのではなく、今から振り返ってみると5歳の頃にこの意識が芽生えたと思い込むという、いわば記憶の誤りであることも多く、それは妄想追想と呼ばれる症状です。


◇ ◇ ◇

【2000】から【2078】までの回答は一連の流れになっています。【2000】、【2001】、・・・【2078】の順にお読みください。


(2011.6.5.)



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