精神科Q&A

【1884】突然意識が飛びます。これっててんかんと関係あるのでしょうか。


Q: 現在、老人ホームで仕事をしている10代の女です。てんかんと診断されて15年ほど過ぎようとしています。直接仕事に影響が出たわけではないのですが、家にいるとき、仕事中問わず、急に意識が飛ぶことがあります。たとえば、職場で明日の準備をしようと思って、鍵をとりデスクのほうへ歩いてた時です。最初は鍵をとりに行くとわかって歩いてたのですが、突然、なぜ自分がデスクのほうへ向かってるのかわからなくなってしまい、その場に立ち止まってしまいました。その場でゆっくり考えると、やっと思い出し、鍵をとりに行くことができました。そのほか、上司に電話をしようと思って、電話をとりに行き、部屋に戻ると、電話をすることはわかっているのですが、誰に何の電話をしようと思ったのかわからなくなってしまい、結局電話をするのが遅くなってしまい、怒られてしまいました。確実に職場に迷惑をかけてしまっています。このような症状は、てんかん患者にはよくあることなのでしょうか?また、このような症状が続くようなら、どうしたらいいのでしょうか。


林: てんかんの意識減損発作です。質問者のこれまでのてんかんの症状や治療歴、検査所見が一切不明ですが、ここに書かれている症状は典型的なので、すでにてんかんと診断されていることと合わせ、てんかん発作であることに疑いはありません。つまり、まだてんかんの治療が不十分だということです。主治医の先生にこの症状をよくお伝えし、適切な治療を受ければ、この症状は改善します。

(2010.12.5.)


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