精神科Q&A

【1589】擬態うつ病を疑ってしまうくらい活発な夫ですが、薬は当分必要なのでしょうか


Q: 10歳上、30代の夫とは、2年前にスポーツを通して知り合い、時間を作っては一緒にスポーツなどを楽しんで、昨年結婚しました。結婚してから、夫が毎日精神科の薬(デパス・パキシル)を飲んでいることを知り、今年に入っては、実は2年以上休職している事実を知り、とまどいました。知り合ってから私の知る限りの夫は、とても活動的で、話好きで、趣味のスポーツを精力的にできることはもちろん、家族への面倒見などもよく、仕事が多忙な私に代わって、結婚式や新婚旅行の段取りや手配は9割方してくれたり、家事も進んで何でも手伝おうとします。寝付きもよく、楽天的で、落ち込むというところをみたことがありません。夫の古い友人などにも会ったことはありますが、昔からそのような性格のようです。夫によると、3年くらいまえに、会社のストレスが原因で発症したとのことでした。はじめは高血圧などがあり、内科に行ったところ、問題がないとのことで、心療内科を受診したそうです。その後、数か月は会社に行っていたようですが、上司から、「ちょっと休んでみたら?」といわれ、そこから今まで全く仕事に行っていません。私は、あんなに元気な夫が、本当に2年以上もの休職が必要だったのかということも疑問ですが、1つ心配事として、夫が薬依存気味になっていることがあります。もともと病院が好きで、36度台後半の熱でも、医者が花粉症だと言っても、「でも平熱より高いんです」「何かいつもと違うんです」と、必ず薬をもらう性格です。今年に入って、私も心療内科受診の付添をするようになったのですが、そこで話す夫は別人とは言わないまでも、力ない感じで、「なんとなく寝起きがしんどいです」など話します。仕事に行っていないのだから、そこまでストレスはないと思い、本人もそう話すのですが、念のためと、デパスを、定期処方以外に屯用をすぐに多めに飲んでいます。ちなみに現在、復職の許可は出ており、会社と調整中です。夫は、典型的なうつ病のように、内省的になることはなく、「会社が悪いのだから」と、訴訟を起こそうともしております。今後、復職したり、子供が生まれたりと、ストレスになることもいろいろ考えられる中、今からこんな感じで大丈夫なのでしょうか? 現実問題として、薬の副作用で射精障害もあり、心配です。


林: ご主人は、うつ病ではありません。

時間を作っては一緒にスポーツなどを楽しんで、昨年結婚しました。結婚してから、夫が毎日精神科の薬(デパス・パキシル)を飲んでいることを知り、今年に入っては、実は2年以上休職している事実を知り、とまどいました。知り合ってから私の知る限りの夫は、とても活動的で、話好きで、趣味のスポーツを精力的にできることはもちろん、家族への面倒見などもよく、仕事が多忙な私に代わって、結婚式や新婚旅行の段取りや手配は9割方してくれたり、

この情報から、うつ病でないことはすでに明らかです。うつ病であればこのようなことは出来ません。もちろんうつ病がよくなればこのようなことでも、その他なんでもできるようになりますが、うつ病で長期間仕事に行かれないほどの症状があれば、このようなことは出来ません。したがって、ご主人はうつ病ではありません。さらに、このメールに書かれていることのほとんどすべてが、うつ病でないことを示す情報といえます。この【1589】の質問者にはぜひ それは「うつ病」ではありません をお読みいただきたいと思います。


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