精神科Q&A

【1451】てんかんでなくても脳波に異常が出ることはありますか


Q: 19歳の男です。「質問される方へ」を読ませていただきました。質問よろしくお願い致します。

早速なんですが、私は先日、第一種航空身体検査というものを受けました。そこで脳波検査をしたのですが、両側頭頂から後頭部に棘波(spike)が少数あると言われてしまいました。てんかん等の疑いもあるから、脳MRI検査を受けてみてください、と診断されました。しかし私は今まで、てんかんのような症状は現われたことは全くありません。そこで自分で色々調べたのですが、脳波検査は再検査で正常の場合も多々あるということがわかりました。
あと脳波検査でちょっと疑問に思ったのですが、私が受けた病院は狭くて隣の部屋の会話や雑音がうるさく、少し気になりました。
こういったものがノイズとして、脳波検査の結果に影響してしまう場合はないのですか?

そこで林先生に質問があるのですが、てんかん等の疾患がない人でも異常波がでることはあるのでしょうか?またてんかん等でない人も異常波がでる人というのはいるのですか? 付け加えて質問なのですが、脳波検査で閉眼時に強烈な光を数回当てられて検査するものがあったのですかその時たまにまぶたがピクピク動きました。このことは何か関係があるのでしょうか?長くなってしまいましたが、よろしくお願い致します。  

下に航空身体検査の項目を貼っておきます。

身体検査基準
てんかん又はその既往歴がないこと。 
不適合状態

2−1 
てんかん(全般発作又は部分発作)又はその既往歴のあるもの 
2−2 
脳波記録上、棘(spike)、棘徐波、明らかな局在性徐波又は高度の基礎律動異常を呈するもの 
検査方法及び検査上の注意

3−1 
問診により、てんかんの既往歴の有無や、過去に2−2の脳波異常を指摘されたことの有無について確認すること。 
3−2 
必要に応じて、脳波検査、画像検査、神経学的検査等を行うとともに、精神神経科医又は神経内科医の診断により確認すること。 
評価上の注意
上記2−2の棘(spike)について、14Hz又は6Hzの陽性棘は、適合とする。 


林: てんかんでなくても、脳波に異常が出ることはあります。けれども、この【1451】のご質問の状況は、あくまでも航空身体検査というセッティングのことですので、その条件に脳波異常が明記されている以上、診断そのものがてんかんか否かにかかわらず、脳波異常があれば不適合ということになります。ですから、ご質問の意図はよくわかりますが、「てんかんでなくても、脳波に異常が出ることはある」という事実があるからといって、この検査の適合条件は変わらないと言わざるを得ません。
その他のご質問に対する答えは以下の通りです:

私が受けた病院は狭くて隣の部屋の会話や雑音がうるさく、少し気になりました。
こういったものがノイズとして、脳波検査の結果に影響してしまう場合はないのですか?


それはありますが、ノイズと棘波は、専門家が見れば大体は区別できますので、判定の誤りにはつながりません。

脳波検査で閉眼時に強烈な光を数回当てられて検査するものがあったのですかその時たまにまぶたがピクピク動きました。このことは何か関係があるのでしょうか?

まぶたの動きも、筋電図として、脳波に現れますが、やはりこれも棘波とは区別できますので、判定の誤りにはつながりません。


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