精神科Q&A

【1433】自分の思っていることが筒抜けになっている感じ


Q:  私は19歳の男です。 
私は一浪を経てやっとの事で今年から大学生になることが出来たのですが、予備校に通っている頃は元々引っ込み思案の性格もあり友達も出来ず一人で黙々と授業を受けていました。
去年の六月頃から今年の一月頃にかけて予備校にいる他の生徒たちに自分の思っている事が筒抜けになっているような気がしてたまらない時期がありました。
それと自分が臭いんじゃないかという自己臭症のような症状も出ていました。
もちろんそんな事は馬鹿げた事で周りに友人がいない不安や浪人してることでの猜疑心が自分をそのような気持ちにさせているのだと思っていました。

ただ、精神科Q&Aを読んでいるとそれが統合失調症の前兆では?と思うようにもなってきてしまいました。
一月頃からは予備校も授業がなく家で勉強をしていることも多くなり一月ごろから今まで家のもの以外とは殆ど顔を合わせることも無かったので人に自分の考えが筒抜けになっているという考えが起こってはいませんが、大学に入ってまた同じような考えに取り付かれないか不安でたまりません。
また記憶している限りだと中学受験の際も似たような事を思っていた時期もあったような気がします。やはりこれは単なる受験から来るストレスだったのでしょうか?


林: 
自分の思っている事が筒抜けになっているような気がしてたまらない

自己臭症のような症状


これらはいずれも、自己と他者の境界が崩れていることの表れで、統合失調症自我障害の色彩を持つ症状です。ですから、

ただ、精神科Q&Aを読んでいるとそれが統合失調症の前兆では?と思うようにもなってきてしまいました。

あなたのこの疑問はもっともです。

やはりこれは単なる受験から来るストレスだったのでしょうか?

とあなたは言っておられますが、確かにこれまでの症状の出方はストレスと関連があるようですが、それは統合失調症を否定する根拠にはなりません。むしろ、ストレスがかかる状況で二回同じような症状が出たということは、統合失調症を肯定する根拠であるとも言えるでしょう。
精神科を受診してください。

 

その後の経過(2009.3.5.)


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