精神科Q&A

 【1354】やせていない私はうつ病でないと言われましたが、死にたい気持ちが離れません


Q私は28歳の主婦です。
2年前にうつ病と診断され、それからパキシル、リスパダール、アモバンなどの薬を飲み、今年4月に経済的に苦しい事と回復に向かっているという事で、自己診断で薬をやめました。
しかし再びうつの症状が出てきてしまいました。
症状としては、死にたいという気持ち、夜寝つけない、人に会えない、気力の低下、電車、人混みに行けないなどです。
先日病院に行き、症状を話し、一番辛いのが、死にたいという気持ちが離れないという事を伝えました。
先生は本当のうつ病の人はガリガリに痩せているから、あなたはうつ病じゃありません、神経症ですと言いました。
普通の人が悩むのと一緒だから、一瞬苦しいだけだから、大丈夫だと思うことが大事だということでした。
一瞬ならば、なんで私は2年間も苦しんでいるのだろう、死にたいという気持ちはどうすればいいんだろうと悲しくなりましたが、何か質問は?と聞かれ、何も言えませんでした。
私はただ甘えてるだけなのか、みんなも悩んでる事だから我慢していかなければいけないのか、よく分からなくなりました。
どうすればいいのか分かりません。私は甘えでしょうか?


林: 診断名は不明です。症状の具体的な記載が乏しいためです。しかし、書かれている内容だけから判断すると、やはりうつ病の可能性がもっとも高いと思います。

先生は本当のうつ病の人はガリガリに痩せているから、あなたはうつ病じゃありません、神経症ですと言いました。

この説明はあまりと言えばあまりにひどいでたらめです。痩せていないうつ病の人はたくさんいらっしゃいます。

ただ、でたらめとはっきり言えるのはこの「痩せ」に関する部分だけです。

普通の人が悩むのと一緒だから、一瞬苦しいだけだから、大丈夫だと思うことが大事

かどうかは、あなたの診断がうつ病かそうでないかによります。そしてあなたの診断名は、うつ病の可能性が高いものの実のところは不明なのはこの回答の冒頭で申し上げた通りです。
とは言うものの、上のようなでたらめな説明をする医師の言葉が信頼できないと考えるのは自然でしょう。もしあなたがうつ病で、この医師の方針に従って治療を続けた場合は、悪化することは間違いないでしょう。
ですから結論としては、別の先生に診ていただくことをお勧めいたします。


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