精神科Q&A

 【1299】私の眠気は抗うつ薬の副作用でしょうか、それともうつ病の症状でしょうか


Q: 28歳女性です。
約1年前にうつ病と診断され、以来通院を続けています。
現在の処方は、スルピリド細粒10%「アメル」1.0g、ルボックス50mg, 2錠、トフラニール25mg, 4錠、リーマス錠, 2錠 です。
この程度の量ならば、服用しながら日常生活を送っている人はたくさんいる、と主治医に言われましたが、この量を服用すると、眠くてたまりません。仕事もままならず、度々休むほどです。(どうしてもという時は勝手に服用量を上記の半分に減らしています。それだと眠気だけは大丈夫です)
この眠気は抗うつ薬の副作用なのか、うつ病の症状のひとつなのか、どちらなのでしょうか。
また、眠い時は寝ればよいのか、単に副作用が強いだけだから量を減らして起きるように努力すべきなのか、についてもご示唆いただけると幸いです。


林: 
この眠気は抗うつ薬の副作用なのか、うつ病の症状のひとつなのか、どちらなのでしょうか。

薬を飲むようになってから眠気が出てきて、しかも薬を減らすと眠気は大丈夫になるのであれば、薬の副作用と判断するのが自然でしょう。

眠い時は寝ればよいのか、単に副作用が強いだけだから量を減らして起きるように努力すべきなのか、についてもご示唆いただけると幸いです。

わかりません。このメールにはうつ病の症状が何ひとつ書かれていないからです。薬の副作用についてのご質問への回答にはいつもお書きしていることですが、副作用は薬の一方の側面にすぎず、症状と、さらにはそれに対する効果についての情報がなければ、副作用の対策は何もわかりません。単に副作用を止めるだけなら、薬をやめればいいというのは自明です。しかしそもそも何らかの症状があるから薬を飲み始めたわけですから、副作用と症状のバランスを考えなければ、やめる・続ける・減らす などの判断は不可能です。

また、このメールの記載からは、眠気に対して自己判断で薬を減らしていると読み取れますが、そのようなことをすれば病気はいつまでも治りません。うつ病と診断されたのは1年前とのことですが、今も治っていないのだとすれば、その主因はあなたの治療を受ける態度にあるといえるでしょう。眠気の対策を主治医でなくネットで私のような者に聞くというのも最悪な方法の一つです。すべて主治医の先生にご相談ください。


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