精神科Q&A

 

下垂体腫瘍による精神症状の症例報告としては、

幻覚症状で初発した下垂体腺腫の一例
濱中健二他
精神神経学雑誌 92巻6号 1990年


があります。
このケースは55歳の女性で、被害的な内容の幻聴やさせられ体験が見られるようになり、抗精神病薬も効果が乏しかったのですが、MRIで下垂体の腫瘍が発見され、これを手術で摘出したところ、精神症状が非常に良くなったことが記述されています。
なお、このケースでは甲状腺機能低下症の合併もみられており、その意味でも【1214】とかなり類似点があるといえるかもしれません。
(この症例報告は学会の抄録で、正式な論文ではないので症状の詳細は不明です)


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