精神科Q&A

 器質性精神障害と電気けいれん療法


精神医学 47巻5号 573-574 2005年
 脳炎による緊張病症候群に修正型電気けいれん療法が奏功した一例    平野仁一ほか


原因不明の脳炎により、かなりの興奮症状を伴う緊張病症候群に対し、修正型電気けいれん療法を計8回施行し、症状は著明に改善、無事に退院しその後も後遺症がなかったという症例報告です。

ただしこの例は、筋肉の緊張などの治療のため大量の薬を投与せずるを得ない状態で、その薬の結果として呼吸も止まっていたので、救命のためにも修正型電気けいれん療法が必要だったという経緯がありました。この点、【1153】とは事情が異なっているといえるでしょう。



 精神神経学雑誌 107巻9号  2005年
無けいれん性通電療法が奏功した器質性精神障害の2例
福田一ほか


「無けいれん性通電療法」は「修正型電気けいれん療法」と同じ意味です。
脳炎の一例、進行麻痺(梅毒)の一例に、この治療が有効だったという症例報告です。
(これは学会発表の抄録のため、細かい情報は記載されておらず、具体的な症状や経過はわかりません)


精神科Q&Aに戻る

ホームページに戻る