精神科Q&A

 【1122】私はアルコール依存症だと自認しています。普通の人がお酒を楽しむように週一くらいにしたいと思っているのですが


Q: 私は30代OLです。今は実家で両親と住んでいます。
アルコール依存症だと自認しています。
病院で見てもらったわけではないのですが、高校生のときからアルコール依存の症状が出ていて、友人が授業中に禁断症状が出てくるのでウィスキーボンボンを大量に持ってきてくれていて症状が酷くなる前に対処してくれていたりしていました。
これではいけないと思い断酒ではなく量を減らす方法でだいぶ改善されていたのですが、30歳くらいの時に人間関係のストレスと病気からくるストレスにより、またアルコールに依存するようになってしまいました。
一時は本当に酷く自分ではどうしようもなく親に『お願いだから病院に入れてくれ』とお願いしたこともあったんですが、聞き入れてもらうことは無く未だにストレスが溜まると呑まずにはいられなくなります。
最近も量は一時期のことを思えば少なくなってきていますが、缶ビール350を1本、500を1本・ワインを半分位毎日呑んでいます。(夜しか呑みません)
この量だと酔わないので、こうやってメールをすることも出来ますが、親に懇願していたころのような精神状態になってきていることがとても不安です。
普通の人がお酒を楽しむように週一位にしたいと思っていますが、断酒じゃないと駄目なんですか?
『私は自分に甘いから止められないんだ。何で今日は呑まないでおこうと思った一日すら止めることが出来ないんだ。』と毎日反省ばかりしていて進歩がありません。
どうやって改善していけばよいのか分からないのでアドバイスお願いします。


林: あなたが自認されるとおり、あなたはアルコール依存症です。それもかなり重症です。

高校生のときからアルコール依存の症状が出ていて、友人が授業中に禁断症状が出てくるのでウィスキーボンボンを大量に持ってきてくれていて症状が酷くなる前に対処してくれていたりしていました。

このように未成年の時期から離脱症状(禁断症状)が出ているというだけでも、かなり重症であるといえます。

回復のためには、アルコールを完全にやめる以外に方法はありません。

女性のアルコール依存症では、男性よりも早く肝硬変になるという確実なデータも知られています。
このままではあなたは40代で死亡するでしょう。

普通の人がお酒を楽しむように週一位にしたいと思っていますが

それは絶対にできないと思います。そのような考えをお持ちでいる限り、回復は期待できません。今この瞬間から完全にアルコールをやめてください。そうしなければ、あなたの余生はあと10年以内です。逆にアルコールさえやめれば回復できるのですから、アルコール依存症は自分の力だけでも治すことができる例外的な病気ともいえます。ぜひ今この瞬間から断酒してください。「明日から」ではダメです。


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