精神科Q&A

【0950】アルコール痴呆と思われる夫の回復の方法は?


Q: 主人は54歳。私は42歳です。2年前に結婚しました。再婚同士です。家族は同居の義父母(80歳)と4人ですが、家屋は別棟です。結婚して初めて主人がアルコール依存症で7年前に入院(3ケ月)していたことを知りました。妄想・幻覚・道路での寝る等がでてしまい家族ではどうしようもなく入院させたそうです。その前には肝臓を壊し、入院の経験もあるのだそうです。

主人は朝 酒臭いことが多々あるのですが、年のせいで夕べの晩酌が抜けないのだろうと思っていました。私も主人と一緒に晩酌はします。しかし、今年になって偶然 主人のタンスの中に焼酎・ビールの空き缶を隠しているのを見つけてしまいました。昼間から飲んでいます。私や息子に対する暴言・暴力もあります。私は2ケ月前 指を骨折してしまいました。永年のアルコール依存症は間違いありません。義父母は世間体もあり、アルコール依存症で入院させる気もなく、認めません。(病気であることが理解できません)
色々悩みましたが、家族の協力は得られません。諦めました。

最近(ここ3ケ月)、記憶等が著しく低下してきました。
・主人のタンス貯金の20万円(千円札で200枚)を私に、「好きな物を買え」と手渡したのに、次の日「おかしいな。ヘソクリをどこかにしまったのに、どこにしまったのだろう。3万5千円あったのに」
・草刈機は混合オイルなのに、ガソリンを入れる。
・犬の餌を間違えてしまう。
・自分で置いたものを、数分後 誰が置いたのだっけと言う。
・私の勤め先にまで、確認(あれはどうだったっけ)の電話が頻繁

このようなアルコールによる痴呆を回復・進行を遅らせることはできるのでしょうか?
このままだと老人性痴呆と同じように進行してしまうのでしょうか?


: あなたのご主人がアルコール痴呆かどうかはまだわかりません。あなたが観察された症状は、ご主人がアルコールを飲んでいる時の症状かもしれないからです。というより、昼から常習的に飲酒されているようですので、飲んでいる時の症状である可能性のほうが高いでしょう。だとすればこれは酩酊によるものであって、痴呆かどうかはわかりません。

アルコール痴呆は、アルコールによる脳の障害で、根本的には元には戻らないものです。大部分はアルコール依存症を治療せずに放置した場合の最終像として生ずるものです。
 あなたのご主人がアルコール痴呆かどうかはわかりませが、アルコール依存症であることは間違いないでしょう。そして、アルコール依存症は、家族の協力がなければまず回復しません。

色々悩みましたが、家族の協力は得られません。諦めました。

このような状況では、回復する見込みは非常に薄いと思います。そしてアルコール痴呆に至る可能性もあります。しかしアルコール痴呆にならなくても、肝臓をはじめとする他の臓器障害などで、生活レベルの予後も、生命の予後も、非常に悲観的なものが予測されます。アルコールをやめる以外には回復の方法はありません。



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