精神科Q&A

【0946】うつ病の再発と外見への異様なこだわり


Q私の弟(27歳)は、現在うつ病と診断され通院中です。弟は中学時代不良でした。その為中卒だったので就職先も押し売りまがいのセールスをしていました。まともな就職先に入るのは高校卒業資格が必要と考え、半年前に大学検定試験に合格したのですが、いざ就職しようと思った矢先にその緊張感からかうつ病になりました。
 先生の診断では以前セールスをしていた時(3年前)にもうつを発病していたそうです。3年前はひきこもり悩むことはもちろんですが歯茎の形が悪いといって一日何時間も歯磨きをしていました。その後は受験という目標を見つけた事で落ち着いていました。現在は通院して3ヶ月になり薬の量も減ってきたのですが先日、就職が決まったと思ったら1日で辞めてきました。その理由が自分の鼻の穴が大きいから恥ずかしくて気になる。というものでした。今日は前歯の歯並びがよくないから自分で治すと言って一日中歯軋りをしています。治らないなら死にたいというので、両親はとりあえず何十万もする矯正治療代を立替えると言い出しています。うつ病の症状もでていると思うのですが、こういった異様な行動は他の病気も併発している場合があるのでしょうか?


: うつ病の可能性は低いです。むしろ考えられるのは統合失調症(精神分裂病)です。このように、自分の外見への奇妙で執拗なこだわりが、統合失調症の初発症状であることは少なからずあります。【0945】も似たケースですので、その解決もぜひお読みください。(【0945】にもお書きしたように、醜形恐怖症の可能性もあります)

治らないなら死にたいというので、両親はとりあえず何十万もする矯正治療代を立替えると言い出しています。

大金をかけて矯正しても、ごく一時的にはともかく、長期的には何の解決にもなりません。それよりも統合失調症の治療、具体的には抗精神病薬による治療を早く始めるべきです。


その後の経過(2006.5.5.)


精神科Q&Aに戻る

ホームページに戻る