精神科Q&A

 【0592】薬がやめられない看護師です


Q: 30代の正看護師(女性)です。看護学生の頃から肩こり、頭痛で悩んでいました。初めは市販の痛み止めを飲む程度でしたが、資格を取り働き始めてからは一緒に働いていたドクターからセデスGを処方され あまりにも効き目が早いことから多量に飲むようになりました。(1日に5〜7g位)

しかし、飲まなければ痛む、痛むのが怖いという思いもあり整形外科のドクターに相談したところ頚椎の生理的湾曲が反対に湾曲しているためコリが強いと言われ、「肩こりに」とデパス3T/3×/日を処方されました。 

肩こり体操もしていますがストレッチよりも薬の方が効果がはっきりとし、はじめはデパスを飲む事にかなり抵抗があったのですが飲むと肩こりも楽になり 職場での人間関係の不安も和らぐことに気づきました。テンションをあげることにより仕事もうまく行き リーダーシップも上手く取れるようになりました。それと平行してデパスの量も多くなりました。仕事柄、簡単に手に入るため今では一日10錠以上飲んでいます。

デパスだけではなく、ロキソニン8T,テルネリン6T/日を使いわけて内服しています。セデスGが製造中止になった今でも SG顆粒は手放せません。 

仕事上、良くない事は十分知っています。健康診断でも血尿でひっかかり、腎結石もできかかっていると言われました。
もちろんこんなに薬をのんでいる事は言っていません。
やめたいのですが、リバウンドが怖く、デパスを減らして不安が高まらないのか、又痛みに対して薬なしで生活できるのか。。。
それを思うだけで不安でたまりません。
はじめは減らす事、と思いながらもう5年くらいこの状態です。子供も欲しいのですがこんな理由でためらっています。いっそ、妊娠したらあきらめ?がつくかとも思いましたが、妊娠したことを喜べなかったり、堕胎まで考えるかもと思う自分がいます。


: 強い意志を持って、今すぐすべての薬をやめてください。今ならできると思います。
医療関係者、特に医師や看護師が薬物依存になると、治療はきわめて困難で、予後が悪いことがほとんどです。その気になれば薬が簡単に手に入る環境にいるということが、予後を著しく不良にしているのだと思います。あなたのように、やめたいと思いながらも、ダラダラと続けるうちに、取り返しのつかないことになるケースはよくあります。今すぐすべての薬をやめてください。「来月になったら」「異動になったら」「妊娠したら」など、理由をつけて先のばしにしてはいけません。今すぐです。
 もちろん、文字通りすぐに全部の薬をやめた場合には、離脱症状の危険があります。ですから、現実には一度にゼロにすることはできないでしょう。しかしそのことも、あなたが薬をやめない理由づけとして、意識・無意識を問わず、利用している可能性があります。やめ方としては離脱に注意することは当然ですが、それはそれとして、「今すぐ全部やめる」という意志を持ってください。今ならまだ間に合うと思います。


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