精神科Q&A

【0062】 うつ病だと免許は取り消されるのですか


Q: 22歳男性です。自分はうつ病なのではないかと思い、病院を受診するつもりです。病気であれば治療すればいいと割り切っているのですが、ただ心配なのは、もし「精神的に病気」であると診断された場合、Q&Aにある通り、免許等も取り消しとなってしまうのでしょうか?それとも、国に「精神障害者」として認定された場合(32条申請受けるとか障害者手帳もらうとかの場合)のみなのでしょうか?

そのほかにうつ病等の診断がついた場合に社会的に制限される事があるならばお教え頂けないでしょうか?

 

: うつ病だからといって、免許を取り消されることはありません。そのほかの精神障害でも免許を取り消されることはありません。少なくとも私の知っている限りではそういう人は1人もいません。

法律はすべて尊重されるべきですが、実際には厳密に運営されているものとそうでないものがあります。欠格条項は後者です。確かに精神障害者に対して色々な資格を制限する法律はありますが、実際にはいったん取得した免許を精神障害者であるというだけで取り消されることはありません。

また、32条障害者手帳はあくまでも本人のためのものであって、それを申請・取得したために本人のマイナスになるようなことはありません。

免許以外の社会的制限もありません。

ただし、病気であるということは健康である人に比べて現実にはハンディになることは否めません。それは精神の病気に限らず、どんな病気でも同じことです。これは現実として認識する必要があると思います。

     

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