精神科Q&A

【0044】  統合失調症(精神分裂病)の友人との接し方について


Q: 22歳の友人が、幻覚妄想などもひどく、家からほとんど出ない状況です。統合失調症(精神分裂病)に間違いないと思います。このままでは家にこもりっきりになってしまうのではないかと思います。その友人はお父さんと二人暮しです。そのお父さんと連絡をとって、病院に行っているのかなど聞こうとは思っていますが、どのように友人と接していくことが、友人にとって良いことなのでしょうか?

林: こころの病の中には、必ず精神科にかかった方がいいものと、必ずしも医療の必要ないものがあります。統合失調症(精神分裂病)は、うつ病と並んで、必ず精神科にかかった方がいいものの代表です。統合失調症(精神分裂病)とうつ病では、医療以外の方法に頼ることは、間違っていると断言してもいいと思います。

ですから、ご質問の文面にもあるように、まずは病院に行っているかどうかの確認が第一です。もし行っていなければ、なんとしてでも受診するべきです。すでに病院にかかっているのであれば、接し方は主治医の先生にお聞きするのが最善の方法です。精神分裂病といっても症状も経過もさまざまですので、直接みている先生でなければわからないことがたくさんあるからです。

ただし、医師の立場からすると、家族以外の人に病状を説明することは躊躇されます。説明することが本人のためになるかどうかの判断が難しいからです。ですから、最初から詳しい話を聞くことはできないかもしれません。それでも、聞くと聞かないのとでは大きな差がありますから、一度はお聞きするのがいいと思います。

 

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