精神科Q&A

【0140】統合失調症(精神分裂病)の共同生活の場はありますか


Q: 兄(38歳)が精神分裂病(統合失調症)と診断されて19年が経ちました。仕事が長続きしない(現在無職)、生活全般のだらしなさ、金銭感覚の欠如など、たくさんの問題があり、同居している両親は悩んでいます。特に父は数年前までは愛情をもって対処していたように思えたのですが、高齢になり兄の面倒を見ることに心底疲れて最近は時として「殺したい」と泣いて口にするようになっています。母が病に倒れたこともあり、兄との生活は限界のように思えます。と言っても、兄がまともな一人暮らしをできるわけもなく本当に困ってしまいます。
精神病を患っている人達の共同生活の場というのがあるということを何かの本で以前読みました。もしこのような施設があるのでしたら教えて頂きたいと思います。またこういう情報はどこで入手できるのでしょうか。


: あります。
精神障害者生活訓練施設(援護寮)
精神障害者福祉ホーム
精神障害者入所授産施設
などがあります。どの施設が適しているかは、病状のレベルや事情によって異なります。
 国はこうした社会復帰施設を増やしていく方針を取っています。
 お住まいの地域ではどこにあるかは、保健所に問い合わせるのが早道です。
 また、精神障害者のご家族の方の、「全国精神障害者家族会連合会」(全家連=「ぜんかれん」)という組織もあります。HPもありますので、大いに参考になると思います。統合失調症(精神分裂病)が慢性化すると、ご家族が非常に苦労されることも多いものです。分裂病はとても多い病気ですから、あなたと同じように悩んでおられる家族の方もたくさんいらっしゃいます。上記の情報を手かがりにされることで、お悩みが少しでも解消に向かうことを願っております。

* 全国障害者家族会連合会は、2007年、倒産しました

 


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