【4558】夫が酒を飲み、就寝時に異常行動があります

Q: 29歳同士の夫婦です。
夫のアルコールでの問題に頭を悩ませています。

夫はお酒が好きで、毎日就寝前に最低でも500mlビール×3缶を飲みます(隠れてそれ以上飲むこともあります)。
週に1~2度の飲み会では記憶をなくすほどアルコールを飲んでいます。

以前は、酩酊状態で家に帰れなかったり、家の中で暴れ暴力をふるったり、頭から血を流して帰ってきたりとしていましたが、最近は飲酒した日の就寝時の異常行動が目立ってきました。
寝ながら、絶叫したり、横に寝ている私を拳で叩きつけたり、かかと落としをしてきます。
また、夜中にトイレを探して家中をさまよいます。大概、クローゼットやベランダへ出そうになり危険なので私が介助してトイレの場所を教えています。介助が間に合わず、リビングやキッチンで放尿されることもしばしばあります。翌朝、本人に聞くと、暴力行為やトイレの
ことは一切覚えていません。そして、アルコールを飲まない日(月に1回か2回)にはこの行動はありません。

幾度となく酒を控えるように私から伝え、その時は聞き入れて反省したように見えるのですが、数日経つと、酒の量が戻り、失敗を繰り返しています。

これらの異常行動で、私もぐっすり寝ることができずに疲弊し、困っています。

主人は、アルコールや睡眠、もしくは脳に関わる病気なのでしょうか。その場合に行かせるのは、精神科で良いのでしょうか。

 

林: ご主人は重度のアルコール依存症です。
かつて、アルコール依存症の平均寿命は40代と言われていました。現在は平均はそうではありませんが、ご主人はこのままでは40代までに命を落とすか、生産的な活動は不可能な状態になるでしょう。もっと前に事故で亡くなるかもしれません。精神科を受診させてあげてください。アルコールをやめる以外に救われる方法はありません。

(2022.10.5.)

05. 10月 2022 by Hayashi
カテゴリー: アルコール依存症, 精神科Q&A タグ: |