【3429】50代の母親の性格・言動がおかしくなってきた  

Q: 私は30代前半の男性です。
この度は母親についてご相談させて頂きたく投稿させて頂きました。

母親は今50代ですが、最近性格や言動が変わってきたように思うのです。
母が40代だったころは下記のような特徴を持つ、いわゆるしっかりした人でした。
-節約家
-開明的である。学習意欲が強い。
-責任感が強い
-時間と約束をきっちり守り、家事もしっかり行う
-詐欺や宗教・占いに対し懐疑的で用心深い。

母はその後、私を含め子供が巣立つタイミングで離婚をし(母から離婚を申し出ました。)、現在は祖父母とともに暮らしています。
離婚後、社会面・経済面で環境に変化がありました。
社会面では、離婚後母は通っていたカルチャースクールで仲良くなった男性と連絡を取り合っていましたが、その男性が結婚したタイミングで連絡をしなくなった経緯があります。
また、離婚に伴いパートを始め、そこでは人付き合いが上手くいっていないようです。
加えて、祖父の介護を行っており、大変な様子が窺えます。
経済面では、離婚後収入がパートのみとなり、わずかに残っていた貯金も底をつきかけている状況と聞いています。
元々責任感が強く人に迷惑をかけない人でしたので、資金援助も断られています。

以上が現在までの状況となります。この過程で、私の母親に対する所感を時系列に書きますと、

・離婚直後
-怒りっぽくなっていた
-占いにこだわるようになっていた
-生活は充実しているようだった(カルチャースクールで出会った男性との連絡が要因と推測しております。)

・離婚してからしばらく後
-社会で孤立している感じがあった
-周りの知的水準が自分より低く腹立っていることが散見された
-生活が大変である様子が垣間見えた
-偶発的な出来事に対しても意図があると主張するようになった
-例)「今ラジオで流れている音楽は今の私に対するメッセージで、流れるべくして流れているんだ」等

・最近
-生活が大変である様子が垣間見えた
-ストーカー妄想がある(後ろからつけられている、等)
-自分の考えが他者に漏れていると考えるようになった
-周囲の人が自分の悪口を言っていると言うようになった(事実かは不明ですが、恐らく妄想)
-基本的には周りがおかしいと考えているが、自分の精神がおかしいのかもしれないとたまに漏らす

以上のようになります。
最近この傾向が加速してきており、先日母から「病院に行った方が良いか?」と相談され、現在に至ります。

私は現状を踏まえて、短期的にはまず母親を病院に連れて行き治療を受けてもらいながら、各種補助金申請・仕送りを行い、積極的にコミュニケーションを図ることでストレスを軽減しようと考えております。
その後担当医の方と相談しつつ、中期的には介護の外部委託・母親との同居も視野に入れております。

仕事の都合で病院に行くのは少し先となる見込みですが、現状母親は精神病であると考えられるでしょうか?
また、私の対応に改善点や、留意しておくべき点などございますでしょうか。

ご回答頂きましたら、その後の経過もご報告させて頂きます。
お手数をおかけして大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

 

林: お母様は統合失調症または妄想性障害だと思います。精神科での治療が必要です。

仕事の都合で病院に行くのは少し先となる見込みですが、

とのことですが、なるべく早く受診させてあげることをお勧めします。
なぜなら、

-基本的には周りがおかしいと考えているが、自分の精神がおかしいのかもしれないとたまに漏らす

先日母から「病院に行った方が良いか?」と相談され、

とのこと、これらは半ば病識がある状態であることを示しており、この時期であれば比較的スムースに受診させやすいからです。
このまま治療せずに病気が進みますと、病識が失われ、「絶対に周りがおかしい」となって、受診を頑なに拒否することになるおそれが高いです。。
なるべく早く受診させてあげてください。

(2017.5.5.)

05. 5月 2017 by Hayashi
カテゴリー: 妄想性障害, 精神科Q&A, 統合失調症 タグ: , |