【4580】やっぱり私は病気じゃない(【4566】のその後)

Q: 【4566】病気と診断されてるけど、私は病気じゃない で回答を頂いた30代女性です。回答ありがとうございます。
ただ重要なことを書いていませんでした。それを知っていただければ、統合失調症でないと分かって頂けると思います。
私は境界型パーソナリティ障害だとも言われていて、自分では病気はそれだけだと思います。
前のメールで最初に病院にかかったのは死のうとしたときと書いたんですが、それをその後何度も繰り返しています。腕を切って、橋から飛び降りると友人に電話して、警察に通報され、入院の繰り返しです。初めて病院にかかったときは本当に死のうと思っていました。生きる意味がないからです。死んだら無で、何も残らないからです。生きる意味が意味がないのなら、もう苦しみたくないと思います。でも、その後同じことを繰り返していたとき、本当に死にたいとは思っていませんでした。ただ仕事から逃げて入院して主治医に心配されたいと思ったからです。
しばらくして転職しましたが、転職してから少し経って仕事を休むようになりました。仕事がきつかったからです。最初は、仕事を休んで、友人と会って遊んでいました。クズだと思います。だんだんと、遊ぶのもできなくなるほど、朝本当にきつくて起きれなくなりました。理由は分かりません。自分がいなくても大丈夫だと周りの人に甘えていたからだと思います。この頃は自分は病気だから仕方ないと言い訳して、きついきついとばかり言っていました。林先生の言う擬態うつ病だと思います。
最初から現在に至るまで幻聴も妄想もないので、統合失調症ではないと思います。幻聴は本当に一度もありません。妄想らしきものはありました。近所の人に殺されるかもと思っていたのは、そういう小説の読みすぎで物語に入り込みやすい性格だからだと思います。監視されているような感覚がするのも、もともと自分の父親が同じようなことを口にしていて、それをよく聞いていたので、それがうつったんだと思います。それかインターネットで統合失調症の症状を知って、自分もそうだと思い込みたいだけだと思います。病気を隠れ蓑にして、全てに言い訳して逃げるという目的です。
あと前のメールでは詳しく書きませんでしたが、周りの人に病気に見えないと言われたのは、単に一般の人に言われたわけではありません。まず統合失調症の人とたくさん話してきたらしい相談員さんに、そう言われました。今まで話してきた統合失調症の人とは違って、話していて普通の人と何も変わりないと言われました。病院の看護師さんにも言われます。主治医にも、統合失調症だと言われていましたが、仕事に行けなくなったとき、「あなたは甘えてるだけ」だと言われました。薬も飲まなくていいと言われました。
つまり、私は病気ではありません。ただ、病気のふりをして、甘えてるだけです。クズです。死んだほうが良いと思います。

 

林: 貴重な追加情報をお知らせいただきありがとうございました。
今回いただいた情報を追加しても、回答は【4566】と同じです。

やっぱり私は病気じゃない

あなたは病気です。統合失調症です。

私は境界型パーソナリティ障害だとも言われていて、自分では病気はそれだけだと思います。

まったく根拠がありません。

この頃は自分は病気だから仕方ないと言い訳して、きついきついとばかり言っていました。林先生の言う擬態うつ病だと思います。

違います。統合失調症です。

最初から現在に至るまで幻聴も妄想もないので、統合失調症ではないと思います。幻聴は本当に一度もありません。妄想らしきものはありました。

あなたには幻聴も妄想もあったことがあります。【4566】からそれは明らかです。
あとから勘違いだとわかったとしても、それは幻聴や妄想を否定する根拠にはなりません。

そういう小説の読みすぎで物語に入り込みやすい性格だからだと思います。監視されているような感覚がするのも、もともと自分の父親が同じようなことを口にしていて、それをよく聞いていたので、それがうつったんだと思います。それかインターネットで統合失調症の症状を知って、自分もそうだと思い込みたいだけだと思います。

あなたがそのように思っていることはわかりました。しかしそれは思っているというだけで、正しくありません。

病気を隠れ蓑にして、全てに言い訳して逃げるという目的です。

違います。あなたは統合失調症です。

薬も飲まなくていいと言われました。

自分が病気だということを認めない人が、医師のちょっとしたひとことなどを根拠に、自分は医師から薬を飲まなくていいと言われたと言い張ることはよくあります。「病気には見えないと言われた」という点についても同様で、現にあなたは統合失調症と診断されているわけですから(【4566】の冒頭のとおり)、つまり統合失調症だと言われたことも、病気には見えないと言われたこともあるわけで、そのような状況の中、病気には見えないと言われたことの方を重視する根拠はありません。これもまた、自分が病気だということを認めない人によるあることです。つまり、自分が病気でないということを支持することのみを取り上げて、自分が病気であることを支持することは無視する、というパターンです。

私は病気ではありません。

病気です。

ただ、病気のふりをして、甘えてるだけです。

違います。病気です。

クズです。

違います。病気です。

死んだほうが良いと思います。

病気ですから治療を受けてください。あなたは統合失調症ですから、薬を飲むことが治療のためには必須です。

(2022.11.5.)

その後の経過 (2023.7.5.)

05. 11月 2022 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症 タグ: , |