【4294】落ち着いています。仕事もしています。死への期待があります。(【3702】【3715】【3887】【4229】のその後)

Q: 【4229】私が私になりすましている感覚のメールを送りました20代女性です。 
先生が【4229】の回答でおっしゃっている通り、私には他にも症状がありました。 
私は【3887】突然幻聴が聞こえるようになりましたが、その後、減ってきました の質問者です。 
現在は、当時と別の職場に変わりました。 
前職場をやめた理由は、生きる上ではこれといって無いです。 
最悪死んだ時に、前職場に所属していては悪影響と考えたのもあります。 
とにかく今の状況を変えなくては、意思がある内に動かなくては無になってしまうというような焦りもありました。 
【4229】で質問した内容のような感覚が、前職場にいる時の私にはありました。(今もありますが) 
環境を変える事で、かえって状況が悪化し、死ぬかもしれないとも思いましたが、それは恐れであると同時に、期待でもありました。(医療に携わる方に対し、大変失礼で不謹慎な内容と思います。申し訳ございません) 
思えば、そんなような事がしばしばあります。 
例えば、熱いものを口にする時、火傷するかもしれないと恐れつつ、火傷してしまえばもうそれについて考えなくても良くなると思い、火傷しながら食べ進めます。 
熱い、痛い、でもそれが何なの?この肉体だけの感覚に過ぎない、どうでも良い事というような気持ちになる事があります。 
これらは症状ではないかもしれません。 
今他の症状を挙げるとしたらこれくらいです。 
あとは、仕事の時間以外の大半を、部屋で横になってボーッと過ごしています。 
環境が変わってすぐの頃は、色々とありましたが、今は落ち着いています。 
以前から継続しているのは、職場の人と家族以外と関わらない事・人混みや行列の中に居られないこと・外を出歩くのが怖い事などです。 
生活に支障が出たら病気、と言いますが、生活に支障が出るの意味がよく分かりません。 
前職場を離れれば、最悪死んでも支障がないと言えば支障が無いですし、他害は無いと思っています。 
何事もなく平和です。 
何も情報がない上に失礼な話をしてしまいました。 
【4229】に御回答頂き、ありがとうございました。

 

林: 経過のご報告、そして【4229】では伏せておられた内容を開示していただきありがとうございました。
【4229】私が私になりすましている感覚の回答に私が記載した「ある有力な仮説」とは、【4229】の質問者が統合失調症であるという仮説です。【4229】が【3887】突然幻聴が聞こえるようになりましたが、その後、減ってきました と同一人物であることには思いたりませんでした。開示いただきありがとうございました。

この【4229】の文から読み取れる奇妙な静けさは、非常に危険な兆候だと思います。それは、統合失調症が水面下で著しく悪化していることを示唆するものです。【3702】病気ではないと思っていたのですが、最近また異変を感じています からの流れを総合すれば、統合失調症が悪化しているという推定は確実であると言えます。精神科を受診することを強くお勧めします。

(2021.4.5.)

05. 4月 2021 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症 タグ: |